インプラントは費用がかなりかかりますね。
なぜですか?
【内藤院長】
たしかにインプラントは高額なので、費用の面で手軽にできないというデメリットはあります。
ただ、ひとりひとりに合わせた材料は大量生産のできるものではないので、どうしても状況に合わせると費用が高くなってしまう現実があります。
かぶせる材料でも中には安い材料というのはあるにはあります。
しかし引き替えに、サイズに合わない靴をはくような感じで、キレイな歯並びにできなかったり歯磨きがしづらい歯の形になってしまったりというデメリットがあります。
長期間の維持が可能で、きれいな歯並びで歯磨きのしやすい歯にするには、多種多様なパーツや材料を組み合わせなければならず、どうしても費用がかかってしまいます。
インプラントは生涯寄り添ってくれるイメージがありますが、一方で入れ歯の寿命はどれほどなんですか?
【内藤院長】
入れ歯の場合は小さいものから大きなものまであります。
人によって5年、10年、と一概にはいえません。
ただ、自分で着脱する入れ歯はやはり、一度つくってからも修理やメインテナンスは必ず必要になってきます。
通常は5年から10年がひとつの目安。
なかにはひとつの入れ歯で10年も20年もしっかり使える方もいますが、歯茎の形も変わり、残った歯の状況も変わっていきますので、何らかの修正は必要になってきます。
そう考えるとインプラントはやはり寿命が長いですか?
【内藤院長】
やはり一般的にいうとインプラントは寿命は長いです。
ただインプラントは根の部分とかぶせた部分に分けて考えないといけません。
根の部分に関しては通常は10年以内にダメになってしまうことはまずありません。
一方で、被せている部分は毎日噛んで消耗していきますので、やはり10年経ちますとだいぶすり減ってくるのは確かです。
そうなると消耗する部分に関してはそれなりの対応が必要になってきます。
10年単位のメインテナンスですね。
メインテナンスはどうすればいいのでしょうか?
【内藤院長】
自分の歯と同じようにきちんと歯磨きをすることが大切です。
当院は半年に一回のメンテがあり、プラークコントロールの確認や、咬合関係の確認をします。
新しくできた歯に満足していても、インプラントの歯は徐々に咬み合わせが強くなっていく傾向があります。
早期に咬合調整して、バランスを修正していかないと、だんだんにインプラントの部分に力が集中していってしまって、歯や顎を痛めてしまうことがあります。
半年に一度、咬み合わせのバランスを調整していくことが、人工の歯を長持ちさせるために必要なメンテナンスです。
それなしではせっかく理想的な歯ができたとしても10年を超えて長持ちさせることは難しいです。