実際に治療をする上で、技術的に注意されることはどんなことですか?
【内藤院長】
CTで事前に顎の形や堅さなどは十分に調べ、咬み合わせの診断もしているので、正確に埋入することによって、きれいな歯を再現すること、より磨きやすい歯にすることに注意を払います。
手術に関しては痛くない、腫れない手術を心掛けています。
インプラントをして「終わり」ではなく、快適なお口の環境の「スタート」です。
やはり毎日お手入れをし続けることが大切です。
人工の歯でも自分の歯でも、歯は磨かないことによって弱っていくものなので、なるべく患者さんが磨きやすい歯にすることを考えています。
どのような種類のインプラントを採用しているのですか?
【内藤院長】
当院は「アストラテックインプラント」という4大インプラントのひとつを使用しています。
4大インプラントに関してもいろいろ研修を受けたことがありますが、実際に使ってみてより多くの方に合わせられるのは、今時点ではアストラテックだろうと判断し、採用しています。
理由としては日本人の顎にあったサイズのバリエーションがたくさんあるということです。長いもの、太いもの、短いもの、いろいろと揃えられています。
インプラントは欧米で作られるものが多いので、どうしても欧米サイズで日本人には大きすぎる、長過ぎることがあるのですが、アストラはサイズが非常に豊富です。
また「2回法」という方法で、人工歯根と上部のアバットメント(かぶせる歯)が2ピースに分かれており、アバットメントにもいろいろな種類があります。
適切なタイプを選ぶことで、審美的なきれいな歯並びができたり、よりキレイに歯みがきができたりします。
そのような理由から、現在はアストラテックインプラントを採用しています。
【内藤院長】
当院では事前の審査を入念に済ませてから手術を行いますので、治療そのもののトラブルというより、まれに埋入後の咬み合わせの問題を生じることがあります。
食いしばりが強いことによって、通常予測されるよりも強い力がかかりますので、つくった歯が割れてしまう、つくった歯の根っこの周りが負けてしまって炎症を起こしてしまう。
噛む力が非常に強い方に関しては起こりえます。
それは防ぎようがないのですか?
【内藤院長】
寝ている間の歯ぎしり、食いしばりは自分の力ではコントロールできません。
予防的な手段としては就寝時にマウスピースを使っていただいて、歯ぎしり食いしばりの力を半減することはできます。
噛む力が非常に強い方に関してはメンテナンスでそういったお話をしてマウスピースを使っていただくようにお勧めします。
極端に噛む力が強い方、コントロールできない方に関しては、事前の審査でインプラントは向かないという判断になることもあります。